優秀な学生獲得のカギは「初任給アップ」?
[2017.07.03]
採用売り手市場が続く中、優秀な学生を獲得するため、学生時代の経験を考慮して初任給を変動させる企業が増えている。
ソフトバンク・テクノロジー株式会社では2018年4月入社の新入社員から、「グレードスキップ制度」を導入。実績やスキルを持つ学生には、新卒社員であっても入社後すぐに役割に応じたグレードを適用し、最大35%増の初任給を支払う。また、株式会社ラックでは、「学歴別初任給制」を廃止し、「技能経験考慮型初任給制」を採用。今年4月入社の新入社員から新たな制度を適用し、業務能力や専門能力に応じて初任給額を増額している。
海外では新卒採用時にも、優秀な学生には高い報酬を提示することが当たり前になっている。学生時代に経験を積んだ人材は、早い段階から活躍が期待できると考ており、企業はその獲得に費用を惜しまないのだ。今後、人材不足が深刻化する中、日本でも優秀な人材獲得のため、能力に応じた初任給の提示を行う企業が増えるのではないだろうか。
(『日本の人事部』編集部)