大学・大学院卒者の採用が前年より「増える」企業は13.8%と高止まり傾向が続く。新卒採用で、通年採用を予定している企業は10.7%にとどまる~『ワークス採用見通し調査(新卒:2020年卒)』:リクルートワークス研究所
[2018.12.20]
株式会社リクルートホールディングスの中間持ち株会社である株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、民間企業における、2020年新卒者を対象とした採用見通しに関する調査を行いました。全国の4,691社より回答を得、このたび結果がまとまりましたのでお知らせします。
大学・大学院卒者の採用が前年より「増える」企業は13.8%―高止まり傾向が続く
新卒採用で、通年採用を予定している企業は10.7%にとどまる
■2020年卒者の新卒採用見通し(大学生・大学院生)
- 前年と比較して、新卒採用数が「増える」は13.8%、「減る」は5.9%。「増える-減る」のポイントは+7.9%ポイントで高水準を維持。
- 業種別に見ると、全ての業種において「増える」が「減る」を上回った。特に大きく上回ったのは、流通業(+9.9%ポイント)とサービス・情報業(+8.7%ポイント)など、人手不足が目立つ産業となった。
■新卒採用見通しの経年比較(大学生・大学院生)
- 2012年卒以降、9年連続で「増える」が「減る」を上回っている。
- 採用見通しについて「わからない」と回答する企業が19.8%と2年連続で低水準となった。採用のスタンスを明確にする企業が増加している。
■人材採用戦略(大学生・大学院生)
- 人手不足のなか、2020年卒の人材採用戦略として①初任給を引き上げる、②女性の採用比率を高める、③外国籍学生の採用比率を高める、を実施または予定しているかを質問した。なかでも、初任給の引き上げを実施または予定している企業は49.9%で、前回の42.5%より7.4%ポイント上昇した。業種別や企業規模別で見ても、全ての企業群で初任給引き上げを実施または予定が増加しており、採用戦略として重要視していることがうかがえる。
■2019年卒採用における充足率(大学生・大学院生)
- 10月1日時点の翌年度新卒採用の充足率(=2018年10月1日時点の内定数÷2018年4月時点の採用予定数)は80.0%。人手不足が目立つ建設業や医療・福祉を中心に計画通りに採用できない状況が見られる。
■2019年卒採用における通年採用の状況
- 大学・大学院卒の2019年4月入社者の採用活動について、終期を定めず通年で採用活動を予定している企業は10.7%にとどまる。
- 人手不足の業種では、新卒と中途の区分にこだわらない採用への取り組みも進む。
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(株式会社リクルート https://www.recruit.co.jp/ /12月19日発表・同社プレスリリースより転載)