ワークス採用見通し調査(新卒:2023年卒)
[2021.12.28]
新卒採用は一転して、前年より「増える」が「減る」を上回る
―飲食店・宿泊業を含む多くの業種で、採用意欲は回復へ向かう―
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、民間企業における、2023年卒の新卒者を対象とした採用見通しに関する調査を行いました。全国の4,519社より回答を得、このたび結果がまとまりましたのでお知らせします。
■2023年卒者の新卒採用見通し(大学生・大学院生)
- 前年と比較して、新卒採用数が「増える」企業が10.9%であり、「減る」は3.9%であった。「増える-減る」のポイントは+7.0%ポイントとなり、22年卒の-3.9%ポイントから一転してプラスとなった。また、「わからない」が22年卒の26.1%から24.1%と-2.0%ポイントと減少するものの、コロナ禍で引き続き採用人数の判断に慎重な企業も残った。
- 業種別に見ると、多くの業種において「増える」が「減る」を上回った。特に「増える」が大きく上回っている業種は、飲食店・宿泊業(+14.0%ポイント)、情報通信業(+10.9%ポイント)、機械器具製造業(+10.6%ポイント)となった。
■新卒採用見通しの前年比較の推移 (大学生・大学院生)
- 「増える-減る」のポイントは+7.0%ポイント。コロナ禍による景況感の悪化のため、22年卒は10年間続いた採用数増加傾向が一段落し、マイナスとなった(-3.9%ポイント)。しかし、23年卒はコロナ禍による採用意欲の停滞からの反動で、一転してプラスとなった。
- 「増える-減る」のポイントの伸び幅は+10.9%ポイント(22年卒の-3.9%ポイントから23年卒の+7.0%ポイント)。これは比較可能な2011年卒以来で最大の伸び幅である。
- 「減る」と回答した企業は3.9%で比較可能な2011年卒以来最も少なくなった。
■初任給の引き上げ(大学生・大学院生)
- 人材採用戦略として初任給の引き上げを実施または予定しているかを質問した。「既に取り組んでいる」企業は21.8%、「今後取り組む予定である」企業は22.7%となり、合わせて44.5%の企業が初任給の引き上げを実施、もしくは予定している。
■2022年卒採用における充足率(大学生・大学院生)
- 10月1日時点の2022年卒の新卒採用の充足率(=2021年10月1日時点の内定数÷2021年4月時点の採用予定数)は80.5%。全体では計画通りに採用が進んでいない。なお、前年は6月時点での採用予定数を用いて算出しているため単純比較はできないが、前年の80.5%と同水準となった。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リクルート/12月22日発表・同社プレスリリースより転載)