「2024年卒の採用状況」に関するアンケート
24卒採用の面接は「対面形式のみ」を予定する企業が27.4%で最多。対面実施に舵を切る傾向に。
株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、企業・団体の採用担当者を対象に「2024年卒の採用状況」に関するアンケートを実施。今回は、「選考の実施形式(対面かオンラインか)」について調査しました。面接の対面とオンラインの実施比率は、「対面のみ(対面:オンライン=10:0)」が27.4%で最多に。内定辞退対策の最多は「懇親会(対面)」(61.1%)、インターンシップに関しては「対面形式のみ実施した」企業が34.8%で最も多いという結果になりました。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いていることや、行動制限の緩和を受けて、2024年卒採用に関しては対面実施に舵を切る企業が増加したと言えます。
【TOPICS】
(1)面接の実施形式は「対面のみ」が27.4%で最多
面接の対面とオンラインの実施比率は、「対面のみ(対面:オンライン=10:0)」が前年を1.8ポイント上回り27.4%で最多に。次いで、「対面:オンライン=5:5」が24.0%で続いており、対面での実施比率を高める傾向が見られます。
(2)企業セミナーは「対面:オンライン=5:5」が最多。前年最多「オンラインのみ」は3.2ポイント減
企業セミナーの形式別の実施比率は、対面とオンラインが同程度の「対面:オンライン=5:5」が17.6%で最も多いという結果となりました。一方、前年最多だった「対面:オンライン=0:10」(オンラインのみ)は前年から3.2ポイント減の14.7%に。対面回帰の傾向が表れています。
(3)内定辞退対策の最多は「懇親会(対面)」(61.1%)。次いで「先輩社員との面談(対面)」(41.9%)
内定辞退対策に関しては、「懇親会(対面)」が61.1%で最多に。前年から9.6ポイントの伸びとなっています。同じく「先輩社員との面談(対面)」(41.9%、同4.8ポイント増)、「人事担当との面談(対面)」(36.9%、同0.5ポイント増)など、対面でコミュニケーションが図れる場を設ける企業の割合が増加しています。
▼分析
売り手市場の環境下においては、1人の学生が複数社から内々定を得ることも多く、内定辞退は採用活動における大きな課題となっています。内定者同士、あるいは学生と社員が直接顔を合わせることで、会社の雰囲気や社員の日常を知ることで、入社意欲を醸成したいという意向があると推察されます。
(4)インターンシップの実施形式は「対面のみ」が34.8%で最多。「オンラインのみ」は減少
インターンシップの対面とオンラインの実施比率は「対面のみ(対面:オンライン=10:0)」が34.8%で最多。一方で「オンラインのみ(対面:オンライン=0:10)」は前年比8.8ポイント減の20.2%となりました。
▼分析
オンラインでは学生が居住地を問わず参加できる反面、ワークなどの疑似体験が中心になり、実際の仕事を体験することは難しく、企業の雰囲気もつかみにくいという側面があります。当社が2024年卒学生を対象に実施したインターンシップの満足度に関する調査では、「対面形式」のインターンシップは、91.8%の学生が「満足」と回答しているのに対し、「オンライン形式」は「満足」の回答が78.1%の留まり、「対面」と「オンライン」では13.7ポイントの開きがありました。学生の企業理解や満足度なども考慮し、対面の実施比率を高めた企業が多いと考えられます。
■調査概要
・調査期間:2023年1月5日~2023年1月31日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:全国の企業および団体
・有効回答数:1,862件
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社学情/ 3月17日発表・同社プレスリリースより転載)