的確なアドバイザリーと実行力に定評
クライアントと一体になって成功させる新卒採用
採用はゴールではなく、「入社した人材をいかに戦力化していくか」という新たなプロセスのスタートだ。定着、育成を成功させるには、選考の段階から入社後をイメージした選抜と情報提供が行われなければならない。つまり、採用のノウハウと人事・組織開発のノウハウは常にリンクしている必要があるのだ。人事コンサルタントとしても知られる樋口弘和社長が率いるトライアンフは、まさにこうした視点から「人材開発につながる採用アウトソーシング」を提供している企業である。
実践的な提案を重視する採用のスペシャリスト
---御社では、課題解決に重点を置いた採用アウトソーシングサービスを提供されているそうですね。
当社は、ヒューレット・パッカード社で人事の経験を積んだ樋口が独立して立ち上げました。ですから、あらゆるサービスは企業の人事・組織全般の課題を解決するためという視点からご提供しています。
その中で、現在もっとも重点を置いているのが「採用ソリューション」で、サービス全体の約50%を占めています。残りの約50%が人事・組織コンサルティングと給与計算アウトソーシングですが、いずれも、単なるマンパワーではなく、的確なアドバイスと実行力をセットでご活用いただいているのが特色です。
特に、新卒採用アウトソーシングでは、採用結果をしっかりと検証し、次年度の計画に活かしていく戦略提案に力を入れています。会社説明会の出席率や内定辞退率といった選考プロセスに関わるデータに加え、実際に入社した人材がきちんと定着しているか、早期離職はなかったか、パフォーマンスは期待通りだったかといった、定着や育成に関わるデータにも踏み込み、クライアントにとってベストな人材を採用するには何が必要かを分析・提案していくものです。
もちろん、こうした提案も「絵に描いた餅」では意味がありません。私どもはアウトソーサーという実行部隊なので、「実践できる提案」を常に意識しています。あまりコストをかけずにできること、ちょっとした工夫で効果があがること。そんなきめ細かで実務的なノウハウも、ご提供しています。
---提供されているサービスは具体的にどのようなものでしょうか。
クライアントへの常駐を含めて、新卒、中途、アルバイト採用に関するあらゆる実務のアウトソーシングを承っています。大企業からベンチャー企業、国内系から外資系と、幅広い実績がございます。
新卒採用活動においては、原則10月から翌5月にかけての実務が多いのですが、採用計画の立案から関わる場合には、夏前頃から動いていきます。採用ピーク時にスポットでご相談いただくことの多い面接官代行、説明会プレゼン、説明会アテンドなども柔軟に対応させていただいております。
特にコンピテンシー理論を応用した面接関連サービスは、当社の得意とする部分です。面接代行だけでなく、面接に同席させていただき、評価のための情報収集として候補者に質問をするサービスや、面接官のアセスメント・フィードバックをおこなうサービス、マナーや質問方法等をレクチャーする面接官向けのトレーニングなども引き合いが多くなっています。
面接官トレーニングは、現在公開講座も行っており、「基礎編」「実践編」「グループディスカッション編」「経営者向けの最終面接編」など、テーマに合わせてお選びいただけます。この景況を受けて、内定を取ること自体を就職活動の目的とする学生が増加しています。そのような学生は面接で自分を売り込むことに必死で、対策もしっかりしてきますから、実際の能力以上に優秀に見える場合もあります。そんな中で学生の本質を見抜きたいという企業や全国の自治体、教育委員会からのご相談が、ここ数年で格段に増えてきております。
採用から定着、育成を一連の流れとして考える視点
---面接以外に、独自のノウハウによる新卒採用サポートがあれば教えてください。
大手メーカーで、「リクルーター」を復活させるケースが出てきています。当社ではリクルーター研修に加え、人事担当者向けの「リクルーター採用を成功させる社内体制づくり」というプログラムもご提供しています。日常業務で忙しい各部門にリクルーターの応援を頼んで協力を得るのはなかなか難しいので、そういうケースをサポートしていくサービスです。
各社リクルーターの役割、定義はさまざまではありますが、リクルーターを戦略的に採用活動に組み込む傾向が高まる中、どのようなコンテンツを企画すべきか、既定のプログラムを使うのではなく、人事責任者の方と一緒になってお客様の目的や企業文化に合ったコンテンツを作り上げていくことが増えています。
また、「自社が求める人材像」に関してもご相談が増えています。数年前までは、自社で必要となる人材像を設計することが、一つの基本サービスとなっておりましたが、ここ最近では、その人材を見抜くために、この選考方法で本当に見抜くことができるのか、そもそもこの評価項目自体、見抜く難易度が高すぎないか、この評価レベル定義では、面接官に伝わらないのではないか、という悩みに直面する企業が多いように感じます。
単純に、人材像設計を行うのではなく、上記のような実際のお悩みを切り口に新たな評価項目設計のアドバイザリー契約等で採用活動をサポートさせていただいている実績も増えております。
最新の採用トレンドにも対応
---クライアントと一緒になって採用を成功させる姿勢に定評があります。
私どもでは、さまざまな最新情報の提供やアドバイスは行いますが、あくまでもクライアントをサポートする立場で、一緒に採用成功に向かっていきたいというスタンスを取っています。
最近では、最新の採用トレンドともいえる、「グループディスカッションの運営方法」や「優秀人材の個別対応」などについて多くのご相談をいただきます。しかし、これらはまさにケース・バイ・ケースで明確な答えがどこかにあるというものではありません。
そこで、グループディスカッションを通じてその企業が何を見抜きたいのかを明確にし、新しい運営方法を一緒に考える、あるいは内定出しまでの間に誰と誰を学生に会わせて、どんな話をしてもらうかを企画するなど、常にクライアントの状況に沿った対応策をご提案しています。
新卒採用市場は毎年のように変化していきますので、私どももクライアントと一緒になって、最新の採用手法を開発していければと考えています。
--ありがとうございました。実務のアウトソーシングとともに、柔軟で現実的なアドバイスを心がけていらっしゃる御社の姿勢がよく理解できました。
企業データ
社名 | 株式会社トライアンフ |
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本社所在地 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 第21荒井ビル4F |
事業内容 |
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設立 | 1998年6月1日 |
代表者名 | 代表取締役 樋口 弘和 |